a season
鉛筆と消しゴムと原稿用紙を買ってきました。 準備はできました。自分勝手な物語の世界を楽しみたいと思います。
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今日も暑いです。

今朝は頭痛で朝起きるのがつらかったので、みんなを起こしてまた寝ていました。

主人は会社に行き、3男は夏休みで家に居ます。

しばらくして・・、

「洗濯しようか~?

洗剤どれくらい入れるん~?」

と声がして洗濯機が動き始めました。

でも・・洗濯物、干してあげるよ~!の声が聞こえてこないんです。

頭痛薬を飲んで少し横になっていたら起きれるようになったので洗濯物を干して、掃除機をかけました。

さすが・・我が息子!

中途半端!

昨夜もなんか寝られなかったし、咳止めも効かなくなったみたいだし・・思い切って呼吸器科の病院に行くことにしました。

初めて喘息かどうか調べてもらいました。

喘息・・大人になってなるなんて。

母も大人になってから喘息になったと聞いているので、ふ~ん・・というところです。

薬ももらったし、今夜からはぐっすり眠れると良いのですが。

元気なことが自慢だったのに、病院に行くことが多くなりました。

もう若くないのは自分でもわかっているつもりなんですけどね。

体力って衰えていると思います。

男の子3人を追いかけて子育てしていた頃の元気はもうないです。

お犬様の散歩も今日は休んでしまいましたし、うんどうほとんどしていない1にt
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「着いたぞ。」
リュウの運転する紺色のBMWが二人の通っている学校の正門の前に止まる。
二人は顔を見合わせてリュウを見る。
「ほら、降りろ。」
そう言って優斗が座っている側のドアを開ける。
何がどうなのかわからないまま車を降りる。
「先に行って待ってろ。
奈緒は少しくれて行く。」
「えっ?」
この人がここに連れて来た理由を考える。
ここからやり直せってことか??
あの日別れを告げた場所へと歩く。
いろんな思いが優斗の心の中で甦る。
奈緒の見せた表情の一つ一つがはっきりと。
とにかく素直な気持ちを伝えよう。
何度もこれが最後だと思った。
でも、その先に道が続いている気がしていた。
確信は無かったが・・。
だけど、今回はそれが無い。
ここで二人のこれからが決まる。
伝えなきゃ、この思いを奈緒に・・。
グランドを見渡せるスタンドの一番上に立つ。




さっきまで優斗が座っていたところにリュウが乗り込む。
「リュウ、どういうこと?」
奈緒が今にも泣きだしそうな顔で問いかける。
「一緒にバーベキューをした日から今日までありがとう。
ずっと考えていたんだ。
奈緒の心を。
アイツを求めているよ。
俺にはわかるんだ。
奈緒の気持ちがわかるんだ。
わからなきゃ、アイツのところになんて行かせない。
何でかな~わかるんだよ。
だから、ほら、行けよ。」
「でも・・。」
「正直になれ。
奈緒も知ってるだろ、意地張ったり、相手の気持ちを考えたり、自分を守ったり・・そりゃ生きてりゃいろんなことがあるさ。
でも、分かれ道でどうしてもどれかを選ばなきゃいけない時は、自分の気持ちに正直になって行く道を選べばいい。
俺は、ここで見送るよ。」
「でも、私・・。」
「俺のことを心配してるのか?
俺は大丈夫。
投げやりになって言ってるんじゃない。
奈緒、ずっと変わらないから。
大切に思う気持ちは変わらないから。
さあ、アイツが待っている。
今から始めるんだ。」
リュウの言葉に背中を押されて自分の手で車のドアを開け、車を降りる。
深く息を吸う。
ゆっくり吐き出す。
リュウが左手を差し出す。
奈緒も左手を差し出す。
かたく握られたその手の温もりを感じ合う。
いつもと違う別れ方。
これでサヨナラだと二人は知っていた。
恋が終わった瞬間。
言葉もなく見つめ合う。
そしてリュウに背を向けた。
奈緒がゆっくりと歩き始める。
その姿をじっと見つめるリュウ。



~ずっと変わらないから
 大切に思う気持ちは 変わらないから~                (終)
目を覚ました奈緒は傍にいるリュウの髪の毛をなでながら言った。
「リュウ、ごめん。」
浅い眠りの中でその声を聞いたリュウは迷っていた心に告げた。
奈緒はアイツに任せると・・。
最初、奈緒が誰かを好きになるまでの間・・、そういうつもりだったのだ。
そして奈緒は津田優斗を好きになった。
それだけのことだ。
大丈夫、俺は大丈夫、暗示をかけるように何度も繰り返す。



「奈緒、目が覚めたか?」
「私、どうしてここに?」
「アイツが奈緒を抱きかかえてここに連れてきた。
隣の部屋で眠ってるから安心しろ。
朝飯食ったら帰るぞ。」
笑顔を見せながらそう言うと部屋を出て行った。
ゆっくりとベッドから身体を起こすと少し頭がぼんやりしていた。
冷たい水で顔を洗うとしっかりと目が覚めた。
優斗が眠っているという部屋の前までやって来るとノックをした。
まだ眠っているのだろうか。
ドアを開けて近づく。
優斗はまだ眠っていた。
その頬に触れてみる。
不意に奈緒の手は掴まれる。
目は閉じられたままだが優斗の声がする。
「奈緒なの?」
「うん。」
「ゴメン。」
「うん。」
「目を開けても大丈夫かな?
消えたりしないよね。」
「うん。」
優斗の手に力が入る。
目を開けるとそこには奈緒の笑顔があった。
じっと見つめると奈緒の瞳の中に自分がいる。
思わず抱きしめる。
「朝食の用意をしてくださってるって。
私は、先に行ってるね。
優斗も顔を洗ったら来てね。」
奈緒はそう言うと部屋を出た。
「おはようございます。
よく眠れたか?」
いつもと何も変わらないリュウ。
「こちらにどうぞ。」
リュウの隣に案内される。
温かい食事が用意されている。
いつもの朝と何も変わらないような穏やかな雰囲気。
しばらくすると優斗がやって来た。
「おはようございます。
迷惑かけてすみません。」
深く頭を下げる。
「いいから、そこに座って朝飯食えよ。
腹、減ってるんだろ?
飯食ったら帰るからな。
俺の車で一緒に・・、いいな。」
断ることが出来ない雰囲気。
困っているところを助けられ、こうやって一晩泊めってもらって、食事まで・・。
二人はそれに従う。
「はい。」
「奈緒、俺はそれでもいいよ。
あの人のことを好きでも。」
「イイわけないじゃん。
そんなのダメに決まってる。
ねえ、津田君、帰ろう。
みんな心配して・・。」
奈緒の声が弱くなる。
「奈緒・・、奈緒・・。」
その場に倒れてしまった奈緒を見つめながらどうしたら良いのかわからず立ちつくす。
どうしよう。
この寒い季節にしかもこんな場所に人が通ることを期待できそうにない。
何とか背中におぶって一歩一歩道路へと進む。
そんな時、見覚えのある紺色のBMW。
「おい、早く乗せろ。」
優斗は言われるままに奈緒を車に乗せる。
「何してる、お前も早く乗れ。」
「はい。
ありがとうございます。」
それっきり二人は言葉を交わさない。
「さあ、ここだ。
中へ。
奈緒をしっかり抱きかかえているのは優斗だった。
「安江さん、先生は?」
「すぐに来られます。
お部屋の準備はできていますからどうぞ。」
「ありがとう。」
奈緒をベッドに寝かせた頃、先生はやって来た。
心配そうにドアの外で待っている二人の顔を見ながら言った。
「大丈夫ですよ。
少し休めば元気になります。
ただ、無理はさせないでください。」
「ありがとうございました。」
二人は丁寧に頭を下げる。
長い間この家に出入りしているそのドクターはリュウが幼い頃から世話になっている。



「ちょっといいか?」
そう言ってリュウはリビングのソファーに座るように優斗に言う。
「何をやってるんだ、お前は・・。
お前のことで奈緒は泣いてばかりだ。
それでも、お前のことが好きだと俺に言ったよ。
俺も、正直どうすればいいのか迷っている。
未練タラタラでどうしょうもないよ、この俺が・・。
例えば、『私のことはもう忘れて・・。』って女が言ったとする。
そん時の本心ってどっちだ?
そう言う女の後を追ってきて欲しいのか?
それとも本当に忘れて欲しいのか?
お前はどう思う?」
「そんなこと・・、考えたことありませんよ。
誰かと付き合ったのは奈緒が初めてです。
俺にとって奈緒は完璧な女です。
奈緒の言葉にどれだけ元気をもらったか・・。
奈緒の言葉で背中を押されたこともありました。
文句の言いようのない彼女でした。
それなのに、俺が別れたいと言った。
奈緒はそれをすんなりと受け入れました。
俺の決心が固いことを知っていたからですね、きっと。
考えて迷ってやっと決めたその決心も、今じゃ間違っていたってことなんですけど・・。
情けないです、自分が。」
「自分がわからないってホントに厄介だよな。」
リュウはしみじみとそう言う。
「今日はここに泊まれ。
そして、お前を探している奴らにはちゃんと連絡しとけよ。
『無事だから心配しなくていい。』ってな。」
「俺までここに居ていいんですか?」
「お前がいないと目を覚ました奈緒が心配する。
明日、一緒に戻ろう。
階段の横の部屋を使うといい。」
そう言うと奈緒の隣の部屋に案内する。
広い屋敷、お手伝いさんの存在。
初めて奈緒がここに来た時に感じたようなことを優斗も今感じている。
一日振りに横になると案外すんなりと眠りに落ちた。
そんな時、リュウは奈緒の眠っているベッドに腰をおろし手を握り見つめていた。
(奈緒・・、俺はどうすればいい?)



奈緒は電車を降りるとすぐタクシーに乗り込み海辺へと急ぐ。
優斗が泣いている・・。
あの日の自分と同じ思いで波を見つめている・・。
そんな気がした。
海にこの身を沈めようとここに来たわけじゃない。
だけど、ずっと波を見つめていると、それもありもしれない、そう思えたりする。
沈めたいのは思いなのに・・。
だから、急いだ。
優斗は努力家だった。
サッカーを諦めた時も自分の力で立ち直って、今も輝きながら毎日を生きている。
その優斗が立ち止って過去を振り返っているとしたら、その研ぎ澄まされたモノが折れてしまいそうで怖かった。
タクシーを降りて広い海辺を見渡す。
「優斗・・。」
どこにいるの?
波打ち際に沿って走っている優斗がいた。
何度も行ったり来たりを繰り返している。
走っているのだけれど、脚は疲れてしまっているように見える。
砂浜に倒れこむ。
「優斗。」
奈緒が大声で叫ぶ。
砂に両手をついたまま声のする方に顔を上げる。
走りにくい砂浜を真っすぐに自分に向かってくる愛しい人の姿。
幻だと思った。
優斗は急いで駆け寄ろうとするが、疲れ切った身体が思うようにいうことをきかない。
「ここで何してるの?
みんな必死になって探してるのよ。」
「ごめん。
ここに来れば、ここで待っていれば・・奈緒が来てくれるかと思って。」
「何よそれ。
私たちはもう別れたのよ。
津田君がそれを望んだのよ。
私が来なかったらどうするつもりだったの?」
「そうだよな・・。
奈緒はもうあの人と・・。」
「ねえ、もう帰ろう。
ねっ。
あっ、陽子に見つかったって知らせなきゃ。」
「待って。
今日だけ、俺の奈緒に戻って。
どうやって諦めたらいいかわからないんだ。
どこかでやっぱり信じてる。
奈緒が俺を嫌いになるわけないって。
あの人と二人一緒のところを見て辛くてたまらなかったり、あの人の車の助手席で笑ってる奈緒をただ見送ることしかできなかったり・・、別れてからの方がずっと奈緒を好きなんじゃないかって自分で思ったりしてる。
わかってるんだ、自分でも。
あの人と奈緒が付き合ってるってこと。
・・ゴメン、俺、何言ってるんだろう。」
余りの寒さのせいにして目から零れる涙をぬぐう。
「奈緒はどうして俺を探しに来たの?」
「どうして?って理由なんてわからない。
ただ、陽子に津田君がいなくなったって聞いたら気持ちが勝手にあなたを探してた。」
俺のこと、嫌いになってないんだよな。
だったらやり直そう。
お互い今でも好きならもう一度付き合えばいいじゃん。」
「ごめん、それはできない。
嫌いじゃないよ。
好きだよ。
でも、戻ることはできない。
リュウのことも好きなの。
リュウのことも大切なの。
それなのに、私はあの人を傷つけた。
私だけ何もなかった顔で津田君と・・そんなことできない。」
「あの人を傷つけたって、どういうこと?」
「陽子からの知らせを聞いた時、一緒だったの。
そして津田君を探すために私はあのマンションを出た。
その意味、わかるでしょ。」

プロフィール

アンヌママ

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